2010/09/03 - 22:22

プロポーズはいらない

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中村うさぎさんの小説『プロポーズはいらない』を読みました。
重い感じの小説の合間には、さらっと読める小説や雑誌なんかを読んだりする事が多いんだけど、恋愛小説を自ら選ぶのって稀です。勧められて読む事はあるけど。

中村うさぎさんの小説を読んだのは10年以上前、『家族狂』という小説で、これが面白くて印象に残ってました。図書館で借りて読んだので、また読みたいなぁとか思ってアマゾン見たら古本でしか買えないらしい。残念...。

『プロポーズはいらない』の主人公は、本当にさばさばして行動的で気持ちがいいです。駄目な恋愛してても、何か共感してしまうのは、主人公が自分に正直だからかも。
女の人って、本当に色んな生き方があるなぁと思います。

結婚するかしないか。
仕事を続けるか辞めるか。
子供を産むのか産まないのか。

最後の子供を産むか産まないかって、すっごい大きな選択だと思います。
私の周りでも子供を産んでいる人はたくさんいますが、産んでない私と、彼女達と、なんかすごい...いい表現が見つからないのですが...線引きされてる感じがしてしまうんですよね。

そもそも、そんなに子供が欲しいと思った事はないんですが、友達の子供や、甥っ子&姪っ子に接していると可愛いなぁと思うし、家族っていいなぁと思うんです。

でも、自分の子供...となると、私はどうしてもちょっとひいてしまうんですよね...。なんでだろう。色んな人が世の中にはいるから、産まないっていう選択肢もありなんだと思うんだけど、私は『子供欲しい!』って普通に思える人にすごく憧れます。
私もそういう感情が自然にわく人でありたかった。

この小説にも、ほんと、色んな女の人が出てきます。

その女の人のどの人生も否定していません。

色んな人がいて、いろんな人生を選んで、それでいいじゃんって軽い気持ちになれる小説でした。

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2010/08/19 - 20:09

安部公房『他人の顔』

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先日読み終えた安部公房さんの『他人の顔』。ちょっと前に読んだ『密会』は好きな感じの小説じゃなかったので、どうかな?って思ったんだけど、この小説は好きでした。

もしも顔が無くなってしまったら...。
いったい何を基準に私が私である事を証明すればいいのか。
もし別人の顔のマスクをかぶったら...完全に別の人間になれるのではないか?

主人公の男は顔を無くしてしまった後、他人や奥さんとどう接して良いのか分からなくなって、自分とはいったい何者なのか、顔とはいったいどんな意味を持っているのかと迷走します。
そして、悩んだ末に別人の仮面をかぶる事で他人との(主に奥さんとの)関係を修復させようとやっきになるのですが、そのいきついた解決方法がすごい。でもその方法を実行する事で、今度は主人公の男と、仮面をかぶった主人公と奥さんと...三角関係になってしまうなんて!1人の人間が仮面をかぶることで2人の人間になってしまうという発想がまた素敵。

でも仮面ってそういう力は何かあると思う。
仮面をかぶった時の自分は自分じゃなくなるというか...本当の自分みたいなものが仮面の力をかりて出てくるというか。

ちょっと方向は違うけど、服もその1つだと思う。
"今日もこれ着て頑張ろう"って思える服や、この服を着るとちょっと強くなれた気がする...とか服って気持ちにも作用すると思うんですよね。

この小説の最後のほうに掲載されている《妻の手紙》が、私にとってはちょっとホラー。
何もかも分かっていて、あえて何も言わない...とか。
実は、主人公と奥さんって、とっても良い夫婦じゃないかって思った直後に恐怖の海に放り出されました。

ほんと怖い。





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Aousagi