海外の小説はあまり読まないのですが、このタイトルにインパクトがあり、何となく惹かれたので、手にとってみました。
主人公のベロニカは、毎日、同じ…繰り返しの日々に生きる希望を無くし睡眠薬自殺をはかるが、失敗してしまう。生きてしまった彼女は、医師から数日の命だと宣告されるが、精神病院で出会う色んな人達と時間を過ごすことで、『生きる』事を意識しはじめ、彼女はその数日をどう生きるかを考え始める。
この小説で印象的だったのが、奇麗な文章です。心に残る文章が多くて、ところどころ、じっくり何度も読んでしまいました。
ベロニカは、同じ毎日に嫌気がさして死のうと決意したけれど、その同じ毎日は、本当は自分が望んでいたものだと気づくところや、ベロニカをとりまく人々(精神病院の患者)の精神的な世界が、自分とは遠いものとは思えず、むしろ誰の中にもある身近なものに感じて、『普通』とはいったい何なのか…と考えさせられてしまいました。
そして、この物語の結末が好きです。
毎日を奇跡と思える小説でした。
■ ベロニカは死ぬことにした (アマゾン)
著者:パウロ コエーリョ
価格:580円






