
マリオ・ジャコメッリの写真集『黒と白の往還の果てに』を購入しました。
この写真集には、『わたしにはこの顔を撫でてくれる手がない』『夜は心を洗う』『死がやってきておまえの目を奪うだろう』といった、私の好きなシリーズが載っていて充実してはいたのですが、”この写真は、もっと大きく載せてほしかったのに…”と思ってしまう部分もあって、ちょっと残念。全体的には満足ですが。
本の中で写真評論家が『われわれの初めての風景の知覚は、そもそも母体内に宿っているあいだにかたち作られるのではないかと思っている』と、語っていて、妙に納得してしまった。ジャコメッリの風景写真にある川は血管の様だし、田畑は細胞の様だし、山の曲線は身体の曲線と重ねあわせてしまうほど生々しい感じがする。
なんとなく”この写真、見た事ある”という感覚を受けるのは、そのせいなのかもしれない。
今、夢野久作の小説『ドグラマグラ』を読んでいて、その中に出てくる”胎児の夢”(胎児も夢を見ている)という論文の内容に影響されている…というのもあるけど。
胎児だった頃に、夢で見ていた(かもしれない)風景とジャコメッリが写した風景とをどうしてもリンクさせてしまいます。
いろんな事に影響されやすい性格なんですよね…。
■ マリオ・ジャコメッリ/黒と白の往還の果てに(アマゾン)
価格:8,190円







辺見庸の「ジャコメッリと私」を読んだ後、この「白と黒の往還の果てに」を読みました。人は、自分の死をどのように捉えているか、ということが少し見えてきた気がします。大半の人は、死について語ることを避けて生きている気がします。
私も、sakanaさんと同じで、「ジャコメッリと私」を読んだ後に、こちらを読みました。確かに、「死」について語る事を避ける人が多いですよね。不吉なものと捉えているのかなぁと思いますが、生きる事も死ぬ事も、同じ場所にあって対極にあるものではない…という様な事を本を読んで感じました。うまく言葉にできませんが…^^;