
ずっと気になっていたのに読んでいなかった本。安部公房さんの『箱男』を読んでみました。
『箱男』というと、テレビ番組(電波少年だったか…)でやっていた企画を思い出してしまいますが、あの元ネタになった小説です。
“段ボールの箱をかぶって生活する”ことを望んだ色々な『箱男』が登場します。理由は様々ですが、みな自分で望んで箱男になっていきます。ふと、私だって『箱男』の魅力に取り憑かれてしまうかもしれないという危うさを感じてしまうのが不思議。
普段は気がつかないけど、「見ること」「見られること」を意識させられる小説です。箱男になる事で、一方的に”見る”という立場に立った主人公(箱男)が、贋箱男の登場によって「見られる」側に立たされてしまったり…。
安部公房さんの作品を読むと、普段、普通にしてきた生活も顧みてしまいます。
小説の途中に、写真と、短い言葉が添えられているのですが、その中の一つが、とても心に残りました。
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小さなものを見つめていると、生きていてもいいと思う。
雨のしずく……濡れてちぢんだ革の手袋……
大きすぎるものを眺めていると、死んでしまいたくなる。
国会議事堂だとか、世界地図だとか……
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次は何読もう…。
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