2010/02/06 - 22:19

砂の女

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安部公房さんの『砂の女』を読みました。
この小説を読む前に、いろんな方のレビューを読んだのですが、その中で『本から砂が出てきます』と書いている方がいて、そんな大げさな...なんて思っていたのですが、私もその感覚を味わいました。

主人公は、昆虫採集の為に訪れたある村で、村人に騙されて、砂穴の底にある一軒の家にとじこめられてしまいます。ありえない...と思われる設定ですが、安部公房さんの作品は文章に強烈なリアリティがあって、"そんな訳ないだろう!"なんて思う隙もありません。そして、主人公の立場になって、どうやったら脱出できるかを考えてしまいました。

砂の流動は、まるで自分ではどうする事もできない大きな力のようで、芯から恐怖を感じます。どんなに頑張っても、太刀打ちできないもの...が、この世の中にはあるんだと、思わざる終えない...。

決して明るい話ではないし、最後に気分が晴れる話でもないですが、心に残る作品でした。
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Aousagi